
稲わらで作られた巨大なウサギ=三重県鈴鹿市深溝町で
高さ5・45㍍のウサギが、三重県鈴鹿市深溝(ふかみぞ)町に飾られ、多くの人が見物に訪れている。稲わらを使って、地元の住民組織「深伊沢(ふかいざわ)地域づくり協議会」が2カ月半かけて作った。年をまたいで来年3月末まで設置される。地元の人は「新年はウサギのように、ぴょんぴょん跳ねる躍動の年になる、との願いを込めた縁起物」と話す。
デザインは地域の子どもたちから募集して選んだ。共同の農作業場「深溝ライスセンター」に子どもから年配の人たちが集まって手作り。よく目立つよう目と長い耳は真っ赤にした。「顔のふくらみを表現するのに苦労した」と協議会の市川義行会長(74)。稲わらを材料にした作品づくりはペンギン、かさ地蔵、フクロウ、パンダに続き、ウサギで5年目に入った。毎年冬場にユニークな「稲わらアート」が屋外に展示され、県外からも見物客が訪れようになった。巨大作品の内部に入って、木材や竹の骨組みを見学することもでき、夜間はライトアップしている。
農村のシンボルにしようと続ける事業。現在では、入手するのが難しい大量の稲わらは、協議会などが米作りをしている田んぼから調達した。来春に解体され、稲わらは畑の農作物の敷きわらとしてリサイクルされ、土に戻される。(酒井直樹)

ライトアップされ、田園地帯の暗闇に浮かぶウサギ

内部から見た作品の骨組み

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