【第2報】危険な空き家を撤去 三重県鈴鹿市 市議会で問題点も指摘   

 三重県鈴鹿市小岐須(おぎす)町の県道沿いに建つ空き家が、市によって撤去された。「空き家法」(空家等対策の推進に関する特別措置法)に基づく、県内初の「緊急代執行」で、全国7例目。倒壊すると危険なため、通行止めになっていた付近の県道は、通れるようになった。

【写真㊤ 危険な状態だった空き家が撤去された敷地(3月4日) 写真㊦ 県道沿いに外壁がはみ出した空き家(2月17日)=いずれも鈴鹿市小岐須町で】

 都市部への人口集中や少子高齢化が進む中、市は1600件余りの空き家を確認している。お年寄りらが行方不明になった場合、空き家内の捜索について市がどう対応するのか、10日の市議会で田中通議員(鈴和)が一般質問をした。

 市側は、空き家への立ち入りについて、法の手続きを進める上で「必要な限度においてのみ」認められていることを説明した。行方不明者を捜す目的での立ち入りについては触れず、ハードルが高いことを示した格好。また、市は空き家の所有者らの情報734件を把握している。「(警察など)他の公的機関から(情報提供の)依頼があった場合、依頼内容を精査し、適正に判断する」とし、空き家内での行方不明者の捜索に素早く対応できない法令や制度上の「不備」も浮かび上がった。

 現在も行方不明になっているお年寄りの中には、地元で「空き家に入り込んだのでは」とみられているケースがある。市によると、過去6年近くで高齢者ら75人が行方不明となり、このうち6人は現在も所在が分からないままだ。(酒井直樹)

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