三重県鈴鹿市とAGF鈴鹿が防災協定 災害時にスマホの充電や飲料水を住民に無料で提供

 コーヒー製品の製造大手「AGF鈴鹿」(三重県鈴鹿市南玉垣町)が災害に備えるため、太陽光発電でスマートフォンを充電できる設備などを新設した。南海トラフ地震など大規模な災害時、住民も使ってもらおうと、3月18日、市と協定を結んだ。

 【スマホ50台を一度に充電できる設備。災害時、住民も使うことができる】

 AGF鈴鹿は、建物屋上に太陽光発電パネルを設置して蓄電し、工場内で利用する。大規模災害時に停電した場合、いつでもスマホ50台が一度に充電できる設備や、電気自動車(EV)の充電装置を導入した。事業費は4000万円。いずれの設備も来客用駐車場付近に設けられており、住民も無料で使えるよう市に呼びかけて、防災協定を結ぶことにした。

 締結式には、AGF鈴鹿の富樫政昭社長や、親会社の味の素AGF(東京)の島本憲仁社長、末松則子市長らが出席した。協定書に署名し、富樫社長は「地域の安全、安心を確保することも企業の責任」と話した。工場では、110㌧の水をためられる給水タンクを備えており、太陽光発電でも稼働する。協定では、できる範囲で飲料水も無償で提供することになっている。1人につき1日3㍑の水が必要と想定した場合、のべ約3万人分に相当するという。

 市は現在、こうした防災協定を計177の企業や団体と締結。激甚災害級の地震や風水害に備えるため、食料や水、防災用具などを提供してもらう体制整備を進めている。(酒井直樹)

 【スマホ充電設備のスイッチに見立てたレバーを操作する(左から)AGF鈴鹿の富樫社長、末松市長、味の素AGFの島本社長】

【工場内の建物屋上に設置された太陽光発電のパネル】

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