三重県鈴鹿市国分町の考古博物館で、市が2024年に発掘した7遺跡からの出土物を展示する速報展「発掘された鈴鹿」が開かれている。6月15日まで。

今回の展示の目玉は、戦国時代の沢城跡(飯野寺家町)から出土した小さな犬の焼き物。安産のお守りとみられ、よく目立つ場所に並べた。中国の明代に鋳造され、大量に輸入された銅貨「永楽通宝」(永楽銭)や、素焼きの皿なども展示した。沢城跡は、県史跡「神戸城跡」のルーツで、鈴鹿亀山地方を治めた関氏の一族が拠点にしていた。
奈良時代、鈴鹿市国分町に伊勢国分寺とともに建立された国分尼寺跡と推定される現在の集落から、当時の瓦が出土した。屋根の軒先に置く「軒丸瓦」で、ハスの花の模様「蓮華文(れんげもん)」が、くっきり残っている。当時、瓦ぶきの建物は寺などに限られるが、国分寺跡や国分尼寺跡、大鹿廃寺跡などが集中する国分町では、一般的な出土物だ。
速報展では、つぼなどの出土物やパネル計109点を並べ、弥生~戦国時代の7遺跡を紹介している。他の遺跡は、国史跡「伊勢国府跡」(広瀬町)、古墳「富士山1号墳」(国分町)、磐城山遺跡(木田町)、上田狐塚1、2号墳(上田町)、西之城戸A遺跡(国府町)。速報展は、1年ごとの発掘成果を披露するため毎年、開催されている。
#鈴鹿市 #考古 #遺跡 #古墳 #軒丸瓦 #蓮華文 #沢城

コメントを残す