
黒い太線が鈴鹿亀山道路の計画ルート(県ホームページ)
三重県鈴鹿市と亀山市で新たに造られる「鈴鹿亀山道路」について、事業主体の県が本年度、用地の買収を本格化させる。2025年8月1日に鈴鹿市役所であった「鈴鹿亀山道路建設促進期成同盟会」の総会で、担当者が明らかにした。3年前に5000万円を予算化して事業に着手した。2025年度は、その34倍に当たる17億円の事業費を見込んでいる。

鈴鹿亀山道路が通る亀山市の田園地帯。上部の森は、宮内庁がヤマトタケルの墓としている能褒野(のぼの)王塚古墳
鈴鹿亀山道路は田んぼが広がる農村部を通り、鈴鹿市野辺(のんべ)町-亀山市辺法寺(へんぼうじ)町の10・5㌔を結ぶ。将来的に国道1号北勢バイパスや東名阪自動車道とつながり、ホンダ鈴鹿製作所など自動車関連産業が集積する地域の産業用道路となる。理論上、安全に走れる「設計速度」は時速80㌔の高規格道路。鈴鹿市竹野付近、鈴鹿市庄野町付近、鈴鹿市津賀町付近、亀山市川崎町付近の4カ所にインターチェンジ(IC)が設けられ、亀山市、伊賀市と奈良県天理市をつなぐ自動車専用道路「名阪国道」のような道路の構造になるという。

鈴鹿亀山道路のルートになっている鈴鹿市の田園地帯。上部の高台は、奈良時代の「伊勢国府跡」で国の史跡になっている
同盟会の総会では、地元選出県議や県の担当者が「(本年度から)用地買収に入り、事業が具体化する」などとあいさつ。用地の買収に着手するほか、道路の詳細設計などを始めることを説明した。まず鈴鹿市西部地区から亀山市にかけて実施し、国土交通省やNEXCO中日本の技術支援を見込む。県土地開発公社が水田などの所有者から道路用地を先行取得する予定。地権者には「公有地の拡大の推進に関する法律」(公拡法・こうかくほう)が適用され、税金が軽減される見込み。用地買収に絡み今後、どこから着工し、全線同時開通か部分開通するのかなども課題となる。沿線では、住民や県議、市議らが一時、「道の駅」などの整備を模索し、ほかにIC付近でトラックの休憩施設建設構想が持ち上がるなどしており、今後、地元での動きが活発化しそうだ。
同盟会は鈴鹿、亀山両市の行政、議会、商工会議所のトップが会員。地元ゆかりの9国会議員、4県議らも顧問として名前を連ね、30年余り前から計画実現や予算獲得のための陳情などをしてきた。同じような「建設促進期成同盟会」は、「地域の熱意を示す組織」(関係者)として昔から高速道路や幹線道路などの新設の際、各地でつくられている。

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