【独自】保存会をつくり無形文化財指定へ 無病息災を願って「長太の天王祭」 三重県鈴鹿市 

 三重県鈴鹿市長太(なご)旭町1の飯野神社で2025年8月2日夜、豪華な山車の上で獅子舞を披露する「長太の天王祭」があった。祭りに先立ち、専門家でつくる市文化財保護審議会は、無形民俗文化財に指定すべき祭りと答申している。長太の天王祭は、病気にならないよう願って、各地の神社で催されている天王祭の一つ。伊勢湾沿いの農漁村の長太地区では、400年近く前の江戸時代初めから伊勢湾沿いの農漁村に受け継がれてきたとされる。3町内(馬場、四ツ谷、中瀬古)から豪華な山車計3台が繰り出し、大勢の見物客が見守る中、神社境内に集結した=写真㊤。ちょうちんをつるした高さ10㍍のさおを山車の上に立てるのが見せ場の一つ。約30人がかりで持ち上げ、うまく立つと歓声が上がった=写真㊦。高さ3㍍の山車の上では、獅子舞が演じられた=写真㊦。こうした山車の上での獅子舞は珍しい。

 無形民俗文化財の指定を巡っては、地元が要望。14年間、「継続審議」となっていたが、今年7月の市文化財保護審議会で指定すべきかどうかが協議された。協議内容について市の担当者は「公表する予定はない」としているが、複数の関係者によると、審議会では「長太天王祭の山車行事」として文化財になりうるとの結論に達した。ただ祭りを継承していくため今後、地元関係者が「保存会」といった組織をつくり、年明けに再度、開く市文化財保護審議会で協議したうえで正式に文化財指定が決まるとみられる。市は盆明けにも地元関係者に説明する方針。山車の上で演じられる獅子舞については現在のところ、指定されないが、山車からの転落防止措置を取るなどして追加指定の余地を残しているとされる。(酒井直樹)

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