【独自】突然、壁が落下 新築の石薬師小学校体育館 すべて張り替えへ 三重県鈴鹿市

【宿場町の「蔵」を連想させる外観の体育館】 

 三重県鈴鹿市石薬師町にある市立石薬師小学校の体育館で2025年6月末、大量の壁板が突然、落下していたことが分かった。4年余り前に建てられたばかりで、まだ新しい施設。体育館内のすべての壁板が落ちてしまう恐れがあり、市教育委員会は設計監理や工事をした業者が費用を負担し、壁板を張り替える方向で調整している。児童らにけがはなかった。9月12日の市議会で、石田秀三議員(共産)の一般質問に広田隆延教育長が明らかにした。

 体育館は2021年3月に完成。施設を開放し、住民や子どもたちが使用中、長さ10㍍ほど、幅1㍍前後にわたって突如、落下したという。近くに人はおらず、市議会で市教委側は「幸いにもケガなどの発生はなかった」との見方を示した。市教委、市、施工業者の関係者が現場確認したところ、すべての壁板が落ちる危険性があるため、周囲の壁近くに三角コーンを立てるなどして児童の安全を確保した。

 市教委によると、設計段階で、壁板は燃えない厚さ1・8㌢のものを使うようにしていた。使用したのは火山性のガラス質材を含んだ不燃性の複合材だったため、一般的な木材と比べて耐久性に問題があり、壁に板を留める金具部分に、バレーボールなどの球が当たる衝撃で落下したのが原因という。改修工事では、木質性の壁板をねじで止めて取り付け、その上に柔らかい難燃性の合板を重ねて塗装を施す。東海道53次の宿場町「石薬師宿」をイメージし、天井部分の小屋組みを鉄骨ではなく木材にしたので、耐火性を高めるため、燃えない壁板にする必要があるという。

 改修費用は、業者側が全額を負担する方向で、施工や設計監理業者と協議している。金額について担当者は明らかにしていないが、取材に「億の単位には届かない」という。市議会の一般質問で市教委側は「できる限り早く修繕したい」としたが、施工や設計監理の業者、市の責任の所在について触れなかった。「業者側が費用を持つということなので、業者側に責任があるのでは」とみる市議もいる。

 【壁板を留める金具部分】

 【壁板が突然、落下した体育館内部】

 【落下して仮置き状態の壁板】

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