飲酒運転の職員に10カ月の停職 三重県鈴鹿市 昨年暮れから懲戒が相次ぎ5件目

 三重県鈴鹿市は2026年7月17日、都市整備部の50代の男性職員を10カ月間の停職処分にした。私的に出掛けた本州最南端の和歌山県串本町で、飲酒運転して和歌山県警に摘発されたという。

 市の発表によると、男性職員は、住宅政策課など4課がある都市整備部の課長級。今年6月20日(土)の夜、2時間半にわたり観光地の串本町内で、知人と2人で飲食。生ビール中ジョッキ2杯、日本酒300㍉㍑を飲酒し、自ら運転して約1㌔離れた町の観光施設「水門まつり」付近で警察官の職務質問を受けた。呼気1㍑中のアルコール濃度0・31㍉㌘が検出され、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで摘発された。24年前の飲酒運転の厳罰化に伴い、アルコール濃度0・25㍉㌘以上は特に厳しい処分が下され、現在、飲酒して運転をしないのは、自治体や企業などの欠かすことができないコンプライアンス(法令遵守=ほうれいじゅんしゅ)の一つとなっており、70代の男性市民は「今どき、まだ飲酒運転をする市職員がいるの?」とあきれる。この職員には市による停職処分のほか今後、運転免許の取り消し、2年間再取得できない行政処分と、3年以下の懲役か50万円以下の罰金という刑事処分が科される見通し。市は、末松則子市長名で全職員に自覚を促し、今月21日に幹部が集まる部長連絡会議で、改めて注意喚起したい考え。男性が受けた停職は、免職(解雇)に次いで重い市の処分。監督責任があるとして、ともに50代で上司の部長級と課長級の職員2人が厳重注意を受けた。

 鈴鹿市では昨年暮れから、職員の不祥事が相次いで明るみになっている。窃盗容疑で逮捕された20代の女性職員が停職6カ月、仕事中に業務と関係がないサイトを閲覧したり、居眠りを繰り返したとして訓告(くんこく)を受けた後も、不正閲覧や居眠りを続けたとして40代の男性職員が停職3カ月となった。3月には、給与計算を担当する20代の男性職員が、自身の残業代を計13万円余り、計60時間分を水増したとして懲戒免職。飲酒して鈴鹿市内で車を運転し、信号待ちの車に追突して、女性運転手にけがを負わせて逃走した文化スポーツ部のパートタイム会計年度任用職員の男性も懲戒免職になっている。凶悪犯罪ではないものの、処分を受けた当事者計5人のうち4人までもが刑事事件がらみという「異常事態」だ。

末松則子市長のコメント このたび、本市職員が起こした非違行為は、全体の奉仕者である公務員としてあるまじき行為であり、誠に遺憾(いかん)であります。市民の皆様の信頼を大きく損なう職員全体の不名誉となる行為であり、市民の皆様に心から深くお詫び申し上げます。当該職員に対しては、地方公務員法の規定により厳正に懲戒処分を行うとともに、管理監督職員に対しても厳重注意を行いました。今後このような不祥事を二度と起こさぬよう、より一層全職員の綱紀粛正(こうきしゅくせい)と服務規律の徹底を図り、再発防止及び市民の皆様の信頼回復に全力で取り組んでまいります。

【鈴鹿市役所】

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