今夏、大曼荼羅を三重総合博物館で展示 「地獄で仏」の趣向 三重県鈴鹿市神戸の観音寺

 【2025年3月6日】

 三重県鈴鹿市神戸にある観音寺(かんおんじ)の「大曼荼羅(だいまんだら)」が今夏、県総合博物館(津市一身田上津部田)に貸し出され、展示されることになった。寺宝として伝わってきた4㍍四方の大きな掛け軸が、寺以外の場所で一般公開されるのは初めて。この展示のテーマは、地獄絵図を展示する「地獄へようこそ 鬼と亡者と閻魔(えんま)の世界」。観音寺の大曼荼羅は「阿弥陀如来(あみだにょらい)を中心に西方浄土の世界が描かれ、地元で「極楽絵図」とも呼ばれている。地獄の掛け軸と並べれば「地獄で仏」という趣向になりそう。5月1日には、博物館の滝川和也学芸員らが寺で絵図の写真を撮影した。

 観音寺の大曼荼羅は、奈良県葛城市にある同じ宗派の当麻寺(たいまでら)の国宝「当麻曼荼羅」を忠実に模写した絵柄。当麻曼荼羅を一夜で仕上げたとの伝説がある中将姫の座像も伝わり、毎年3月の「かんべの寝釈迦(ねじゃか)まつり」に合わせて公開されてきた。江戸中期に京都の仏画師、是春が描いた。制作の資金を寄進したとみられる人の戒名が書き込まれているのが特徴。

 博物館による写真撮影は、企画展「地獄へようこそ」の図録用。数人がかりで巨大な掛け軸を本堂につり下げ、中将姫の座像とともに撮影した。同じような当麻曼荼羅を写した絵図は各地に残っているが、大きさも本物と同じで、中将姫像とセットで伝わってきたのは珍しいとされる。観音寺は江戸時代中期から明治維新まで神戸藩主だった本多家の菩提(ぼだい)寺。市文化財の光明真言板碑など、多くの歴史資料が残っている。企画展「地獄へようこそ」は、7月26~9月23日。

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