5月8日からシャクヤクまつり 医薬品の原料が観光名所に 生産販売組織も立ち上げへ 三重県鈴鹿市

 三重県鈴鹿市長沢町で、初夏を彩るシャクヤクが咲きだした。5月8日から切り花などを直売する恒例のシャクヤクまつりが始まる。2・5㌶の畑に5万株が植えられ、赤紫やピンクの花が日に日に増えている。地元の植木農家、伊藤哲男さん(79)が20年余り、医薬品の原料として栽培を続け、観賞用の観光農園としても有数の規模となった。

 シャクヤクの根っこは女性の病気に効果があるとされる漢方薬の原料で、消臭効果がある花びらとともに医薬品メーカー「伊勢くすり本舗」(伊勢市二見町)が商品化している。くすり本舗は戦国時代に創業。江戸時代にブームとなった伊勢参りの土産の丸薬「萬金丹(まんきんたん)」を製造販売していることで知られる。

 伊藤さんは、高血圧などの漢方薬になるツル性の植物カギカズラの栽培にも数年前から取り組んでいる。今年は抗菌などに効果があるマメ科のカンゾウの栽培も始める予定で、くすり本舗とともに生薬の原料を加工販売する「鈴鹿しゃくやくファーム」を立ち上げる計画を進めている。

 シャクヤクまつりは5月25日まで。観光農園近くに臨時駐車場(1台1000円)を設ける。

【生薬の原料となるツル性のカギカズラ=鈴鹿市追分町】

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