【独自】無形文化財指定について説明 長太天王祭の山車行事 地元は「獅子舞も文化財に」と要望 三重県鈴鹿市 

 三重県鈴鹿市北長太(なご)地区に400年近く前の江戸初期から伝わる「長太の天王祭」について、専門家でつくる市文化財保護審議会が「『長太天王祭の山車行事』として無形文化財に指定すべき」との結論をまとめ、市の担当者らが2025年8月18日、地元住民へ正式に説明した。祭りの呼び物になっている山車の上で演じる珍しい獅子舞が文化財に含まれないとしたことから、地元から再考を望む声が相次ぎ今後、改めて審議会委員に意見を聴く方針という。市側は地元説明会の開催や内容を一切、公表していないが、複数の関係者が明らかにした。

 長太の天王祭は、病気にならないよう願い、各地の神社で夏場に催されている天王祭の一つで、北長太地区では3町内(馬場、四ツ谷、中瀬古)から豪華な山車計3台が地元の飯野神社の境内に繰り出すのが特徴。ちょうちんをつるした高さ10㍍のさお=写真㊤=を山車の上に立てたり、高さ3㍍の山車の上で獅子舞=写真㊦=を演じたりするのが見せ場となっている。

 地元であった説明会には市、市文化財保護審議会、祭り関係者ら計約10人が出席。関係者が四日市市の大山車(おおやま)の上で舞った獅子舞の流れを組む貴重な民族芸能と説明し、獅子舞も文化財に指定することを要望した。無形文化財に指定されるには、行事を継承していくための保存会の設立が条件。地元では会則を整えて保存会をつくるため、準備を進め、山車の上での獅子舞の安全対策も検討するという。順調にいけば、来春にも正式に文化財指定される見通し。審議会委員の意見を基に、珍しい山車の上での獅子舞が文化財指定の範囲に含めるか、どうかが課題となる。

 指定を巡っては地元が要望してきたが、14年間、「継続審議」となっていた。今年に入り、市に地元関係者が要望。市議会の一般質問でも取り上げられた。改めて審議会で協議し、7月31日付で末松則子市長に「文化財指定は可」と答申していた。鈴鹿市では、教育委員会が担当することが多い文化財行政が、この4月から市長部局へ完全に移管されている。

 

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