三重県鈴鹿市が40歳以上の住民に実施している肺がん検診で、52人分の検診票が紛失していることが分かった。検診票には受診者の名前や住所、生年月日、電話番号のほか、健康に関するデリケートな個人情報が記されていることから、市は国の個人情報保護委員会に報告した。市地域医療推進課によると、市内の1医療機関が検診票を市に届ける際、紛失したらしい。現在のところ、検診票の個人情報が悪用された報告はないという。市が2025年9月10日発表した。
鈴鹿市では、市が1人当り2100円を補助し、受診者は500円の自己負担で肺がん検診を受けることができ、2024年度は1万4000人が受診した。市医師会に委託して行っており、市内の62医療機関で実施。検診票は、医療機関側が記入すれば3枚つづりで「市への提出用」「本人用」「医療機関控え」が複写される。8月29日になっても1医療機関から7月の「市提出用」52人分が届かないため、市がこの医療機関に連絡した。市地域医療推進課によると、当初、医療機関側は「すでに提出した」としていたが、市地域医療推進課が入る市総合保健センター(鈴鹿市西条)に直接、届けられた形跡がなく、双方が調べた結果、9月に入り医療機関側が紛失した可能性が高くなった。市は誤って廃棄したり、他の書類にまぎれ込んだりした可能性もあるとみている。
市への検診票の提出は、医療機関が直接、届けたり、郵送したりして実施してきたが、紛失は初のケース。他にも市はさまざまな検診を行なっており、今後、市と市医師会が協議し、再発防止のため検診票を送付する際、チェック体制の強化などに取り組む。現在、行政の事務でもIT(情報技術)化が進むが、こうした検診票の送付は、昔ながらの紙ベースで行い、費用に対しての効果を考えるとIT化できないという。

【担当課が入る鈴鹿市総合保健センター】
#鈴鹿市 #紛失 #検診票 #個人情報保護委員会 #医師会 #医療機関

コメントを残す